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コラム ~信用と資産は、中長期の複利計算~
経営を見ていると、
目に見える資産以上に、
目に見えない資産の重さを感じることがあります。
売上や利益は決算書に表れます。
けれども、経営を大きく左右するのは、
そこにまだ載っていない「信用」の残高かもしれません。
信用は、ある日突然、大きく積み上がるものではありません。
日々の約束、判断、言葉、態度。
そうした目立たない積み重ねが、
少しずつ信用の源泉になっていきます。
私は、信用と資産はよく似ていると思っています。
どちらも短期で大きく見せることはできても、
本当に強いものは時間をかけて積み上がっていく。
そして、その差は中長期になるほど広がっていく。
まさに、複利です。
反対に、信用の源泉を軽く見ると、
短期ではうまくいったように見えても、
その反動は静かに蓄積していきます。
紹介が細る。深い相談が減る。
そして、判断の重心が少しずつ短期へ寄っていく。
怖いのは、信用を失うことそのものよりも、
信用の源泉を大切にする感覚が鈍っていくことです。
経営をしていると、
金融機関とのやり取りに難しさを感じることもあります。
それでも、資金と信用の流れを支える接点として、
金融との関係をあまり短期的に見すぎないことは大切だと思います。
これは他人への話ではなく、
まず自分への問いでもあります。
目の前の利益や効率に意識が寄りすぎていないか。
長く支えてくれた人や関係を、
当たり前のものとして扱っていないか。
信用も資産も、
中長期で見れば、結局は複利です。
派手な一歩ではなく、地味な積み重ねが未来の差になっていく。
その当たり前を、これからも忘れないでいたいと思います。
税理士法人奏共同会計事務所
代表 長谷川 真也


